1★ フロイト1/2 ★ネタバレ・感想/川原泉
1★フロイト1/2/川原泉/感想・ネタバレ/花とゆめ
7作品 + 解説。
1●「フロイト1/2」 ネタバレ・あらすじ●
ジークムント・フロイトはウィーン大学の神経病理学者で、精神分析学 深層心理学の創始者。
だけど当時ナチスが台頭しファシズムの嵐が起きたので、ユダヤ人のフロイトは亡命せざるを得なくなり、祖国に帰ることなく1939年に逝去してしまいます。
そして魂のフロイト教授は今何をしているのかというと、「風呂糸屋特製の提灯」を小田原城近くの出店で販売中。
とは言えそれは誰でも「見える」ものではなく、限られた人にしかその姿は見えない「特別なもの」で。。
それでもフロイト教授は、久々にお客さんが二人もやってきたし ダジャレにもウケてくれてるしでとってもご機嫌に。。
ただ、その二人が「東」と「西」と書き込まれた2つ1セットの提灯を買おうとしだしたから、フロイト教授は良い夢を呼ぶこの提灯を二人に分けて売ってしまったら、「良い夢を呼ぶ」効能は一体どうなるんだろう・・・
ひとつの夢を二人の人間に分配するなんて、前例がないし・・・と悩んでしまいます。
だけど結局、これもご縁かと思ったフロイト教授は、東の提灯を瀬名弓彦(大1)に、西の提灯を篠崎梨生(小2)に5円ずつで販売。
友人の八木省悟と山登りの帰り、たまたま梨生と小田原城で遭遇しただけだった弓彦はその場で別れ、2人の縁はこれまでかに思えます。
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ところがその後、梨生と弓彦は夢の中で提灯を持って遭遇・・・はできるようになったからか。
弓彦が八木くんと雪山登山で遭難してしまった時、西の提灯を持った梨生が誘導し二人の命を助けることに成功。。
ただしそれっきり「夢を見なくなった」弓彦は、梨生に会うことなく10年の時が経ってしまいます。
そしてその間、弓彦は八木くんとゲームソフト会社を起業し成功させていたけれど・・・とある事情によって、守銭奴になり果てていて。
それでもまた縁あって、18歳になった梨生がその会社でバイトすることになったものの・・・ヘッドハンティングしてきたばかりの部長が、実は意外な「血縁者」で・・・!?
1●「フロイト1/2」 感想●
フロイト教授のうんちくなんかも描かれてるので一瞬とっつきにくさを感じてしまうかもしれないけれど、基本ちょっと切なくて・ちょくちょくジーンとして・ほっこりしてしまう川原泉節全開な一本。
特にヒロインの梨生が、いじらしすぎて。。(個人的には、八木くんの弓彦への友愛スタンスも、何気に「良い友達」感があって好き)
でもなんだろねえ、川原泉先生の「いじらしい」キャラって、ほかの少女漫画の「いじらしい」キャラの大半の「もうちょっとで壊れちゃいそうな感じ」とか・「はかなげ感」とか・「だってオンナノコなんだもん☆」みたいなトコがほとんどないのよね。。
いじらしくて健気なんだけど、でも奥底のポリシーがほどよくしっかりしていて、でも他人を寄せ付けないって言う感じじゃなくて柔和。
強すぎず弱すぎず、逆境でもどこか幸せな「自己満足」をしているような・・・かなり独特な感じ。
おとぎ話とか昔話とか童話を読んでる時にちょっと近いような、親しみやすさと懐かしさもあるのよね。。
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だから、よくよく考えるとこれも一種のツンデレなのかもしれないけれど、なんかそう見えない弓彦の梨生への嫌味や反発した態度も、各キャラの中々報われない善意・好意等々もたっぷりあれど、
話しの根底や展開に「だから人間ってイヤだ」とはならない温かみがあるような。。
なーーーーんで、「(・ ・ )」この顔文字くらいの点目でしかないヒロインの表情に、こんなにじんわり泣かされるのか不思議になる位なのにねえ。。
当時、この漫画で点目の威力を思い知らされたっけな・・・と、最初に読んだ時を思い返してしまいました(かなり特殊な体験)。
なんで年の差の男女をつなぐものが提灯なんだよ!!点目が最大の見せ場ってどういう事だよ・・・とこの感想を読んだだけでは思ってしまうかもしれませんが、味のある良い話で感涙してみたい方は、ぜひご一読をば♪
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「笑う大天使」の史緒なんかも登場します。
(桜井淳子様とかも)
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