【2】お別れホスピタル 2巻12話【ネタバレ・感想】【涙、涙な切ない回(T_T】沖田×華
2★お別れホスピタル/2巻12話/ネタバレ・感想/沖田×華/ビッグコミックスピリッツ
(ネタバレ・感想続き)
張り詰めた心が決壊したのか、寛子さんはヒトミさんのベッドのわきで、辺見さんの手を取りそんな懇願かのような質問を。。
すると辺見さんは、医学的には難しくもしまれにそうなっても・・・な現実を知っていながらも、そしてきっとお母さんも前の病院でも同じ説明を受けているだろうけれど、
それでも娘の為に身を粉にして働いているのだから、
”そんな人に、「娘さんの目は覚めません」と言えるだろうか-----”と考えてしまうのでした。
だから辺見さんは、寛子さんに思わず・・・!?!?!?(TT;;;;;;。。
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●お別れホスピタル 12話 感想●
2巻、最後の最後で重いストーリーが。。
でも本当、この漫画考えさせられる・・・。
なんか最初透明なゆりかごの方を先に読み始めたので、産婦人科 → 終末期病棟だともしかしたら読むのが辛い暗さがあるのかなと、一瞬だけ手に取るのを躊躇したのですが。
二巻読んでみて思うのは、自分も家族も含めて・計画的か不意の妊娠・出産・婦人科系の何かに関係する確率よりも、人生の店じまいに向かう状況に関連する確率の方が断然高い気がするんですよね。
そしてそんな終末期をテーマにするとややもすると残りの人生を悲観してしまい「悲壮感」が出てもおかしくないところ、絵柄とテンポのせいかこの漫画は
シンプルに自分だったらどうするかとか・家族がこうなったらどうなるんだろう・・・と言う点について程よく「思考」出来る感じ。
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それに看護師さんじゃなくても、いつこうして手を取られて・「目が覚めるかどうか」を知人に聞かれることがあるかもしれない。。
ただそんな時って、自分はどうすべきなのか・何をどう言ったらあとから後悔が無いのかって・・・とっさには多分判断できないし、傷つけたくないけれど当事者ならではの感情が分からなくて、
配慮したつもりが逆にきずつけることにもなりたくないし・・・で、こういう具体的に何かを考えさせられるシーンを見るのは今後の参考にもなると言うか。。
(何をどこまでやり、誰にどこまでどう表現し・話すかってその「匙加減」って難しいと思うんですよね。
そして歳をとればとるほど周囲から求められる「言動」のレベルは上がっていくわけだから、こうして一度詳細なケースを知っておくのは後学のためになると言うか・・・!?
あと、、辺見さんが心を砕いて開催したヒトミさんのお誕生会の模様が、、泣けた・・・。
世の中人をいやな気持にさせる人はたくさんいるけれど、ここまで辛くて心が硬直した人を感涙させる事って・・・誰もができるわけじゃないし、本当に難しいと思う。。
なのにそれができた看護師さんたちには、頭が下がる思いです。。
◆沖田×華先生作品ネタバレ感想記事 透明なゆりかご・ギリギリムスメ・はざまのコドモ~息子は知的ボーダーで発達障害児~・不浄を拭うひと・お別れホスピタル
そして巻末には、「サトコの休日」漫画5P収録。
辺見さんの妹のサトコが、自*に失敗し続けている様子と・それでも心の救いなSNSとの繋がりについて。
7話で登場したサトコがどうなってるのか・これからどうなるのかがすごく気になってたから、姉から見た一面ではなく本人視点の素の部分が見れて
心配になったものの、その考えが知れてよかったような。。。
何と言うか・・・知らないで大丈夫な対処ができる確率よりも、知っていてそういう現実に周囲が直面した時に自分がまだ良い対応を出来る確率が上がると言うか。。
この漫画読んでいると、識る事の大切さをジワジワと実感する気がするのです。。
お別れホスピタル 3巻は、2019年秋ごろ発売予定です♪