2020-06-13(Sat)
閏うこの月 【最終回】10話【ネタバレ・感想】木村イマ
★閏うこの月/10話・最終回/ネタバレ・感想・あらすじ/木村イマ/.FiZZ/女性漫画・ヤングレディースコミック
●閏うこの月 10話・最終回 ネタバレ・あらすじ●
「私と付き合おうよ」
光は唯花からむなぐらをつかまれそう迫られたものの、全く今まで気持ちに気付いていなかったらしい。。
だから光は謝ってしまったのだけれど、真剣に告白していた唯花は怒りだしてしまいます。。
だけど光は「そんなの全然考えられないよ」とバッサリし、、激怒しつつも泣き出した唯花の涙タイムに付き合わされる展開に。。
ただちょっと時間がたち落ち着き始めた唯花は、「・・・いいんじゃないの? これまでの自分を変えちゃうようなれない!?素敵だよ」とは言ってくれるのでした。
かたや光はというと、唯香の気持ちだけではなく里に対しても気づいてなかったことが、たったいま分かったらしい。。
そして光が里についてわかっていなかったものとは、、果たして・・・!?!?!?

●閏うこの月 10話 感想●
・・・というのが、最終回冒頭部分。。
まあ全10話見て来た感想としては、色々ありつつも勢いがあって・総じて良書だったんじゃないかなあ・・・?と。。
と言うのも、人生行き詰まったりした時って超天才とかじゃないふつうのコならいろいろと惑ってしまうものの、そんな煮詰まった感情でもある意味どこかキラキラと、そして鮮烈さもかすかに光る感じで描いていたし。
ドロっとした部分がある妙齢女性の複雑な心境を描かなきゃいけない時に、例えば100人生徒集めてその要素でお話書いてみてって先生がお題を出したら、
ある程度の人たちは「ドロっとした部分は描けるかもしれないけども、その騒動をキャットファイト的に描くんじゃなくて・何かしらの感動やら気づきやら自分の人生に投影させて読者に考え
させるようにするのってやっぱり腕が要る訳で。。
(例えば俊の浮気とか身勝手さとかならまだ描きやすいけれど、逆にヒロインを何で変えていくかって部分は難しいというか)
そう言う点において、光はただ溺愛してポンと全てを与えるんじゃなくて、その辺に複雑さがあったし。。
+ 閏月ネタがらみが話を盛り上げてたのと、なんとなくこう・・・渋谷とか繁華街に1000人くらいいる人たちの中で、里と光たちを演じられる顔や雰囲気や人生の人って
きっとそれぞれ1人くらい、めちゃくちゃビンゴの人がいるんじゃないかなあ・・・って、想像してみたら妙にリアルさがあるようなトコがよかったかな。。
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普通の少女漫画・女性漫画のストーリーだと、ある意味主人公たちを演じられるのは十数人いそうなんだけど、でも今作よりもなんとなくこの人!!って雷に打たれたかのように
確信してシンクロしてる人っていなさそう・・・とか思ってしまうと言うような。。。。(大体の、イメージで)
あとこのお年頃ってただ迷うのも大変で・そこから抜けて思い立つのも大変で、思い立っただけでもどうにもならないこともあって、何か順風を待たなきゃいけないような・
逆に自分で風を起こして乗っていかなきゃいけないような、、・・・ただ単純にポン!と自分はこう生きる!とある日決めただけではなんともならないことが多いとおもんだけど、そこらへんもアップダウンありつつ描かれてたし。。
そう、、、どう生きて行くかって、タイミングが必要だったり、散々考えててもどうにもならないのに急に「納得」がおりてきたら一気に行けることがあったりとか、、そういう描写に具体性と緊張感があったかなあ。
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あとこういう雰囲気のあるヤングレディース向けコミックで、ちゃんと種々「決着」がついてたのがよかったかなあ。。
(着地できているというか)
(いや、、雰囲気ある作品って最後もやっと終わったりして、なんとなく文学的高尚さみたいなのが出てるんだけど、きっと作家さんはこういう
余韻を描きたかったんだろうけれど、読者的にはナントカしてほしかった・・・みたいなの、たまにあるので^^;;)(笑)
次回作も、楽しみな作家さんかも~!?