2020-09-23(Wed)
学校へ行けなかった僕と9人の友だち 3話【ネタバレ・感想】【卒業式の時ぐらい楽しそうな顔しなよ】棚園正一
★学校へ行けなかった僕と9人の友だち/3話/感想・あらすじ・ネタバレ棚園正一/アクションコミックス/青年漫画
●学校へ行けなかった僕と9人の友だち 3話 ネタバレ・あらすじ●
その後、正一は中学の卒業式を迎えたものの、式の最中も直後も浮かない顔。
と言うのも、正一は卒業はできたけれど・・・三上くんは人気者だからみんなに囲まれているし、このまま帰ろう・・・くらいの淡々とした感じなのでした。。
ところがすこし交流を持っていた市山くんが、「卒業式の時ぐらい楽しそうな顔しなよ」と言ってきたから、正一は余計悩ましい感じに。。
こんな感じでみんなと同じ卒業なんて言えるのかな・・・とか、誰のせいでもなくちゃんと卒業を喜べない自分が嫌で嫌で仕方なくなってしまったのでした。
ただ中学校を卒業した正一は、漫画の絵にも活かせるように動きを勉強したくなって専門学校のアニメーター科に入学し、同じ趣味を持つ
人たちの間ならば僕だってうまくやっていけるかも・・・と期待するように。。
ところが1・2週間経っても誰とも話さず、高校を卒業してきた年上の人ばかりだから、3つも年下の僕なんて相手にされないのかな・・・?と、自分が浮いている感じにただただ落ち込んでしまうのでした。
そう、「好きなだけ絵が描ける」だけじゃいやで、自分の本当の気持ちは・・・ちゃんと交流ができること・・・!?
あのに結局またひとりになってしまったから、正一は専門学校に入ったのは失敗だったのか・・・?とか、やっぱり学校なんて行かずに家でマンガを描いて過ごしていればよかったのかな・・・!?とか考えてしまうのでした。
ところがある日、正一はめちゃくちゃうまくてガリガリ描きまくっている、超ストイックな喜田くんという同級生を発見・・・!?
しかもこの喜田くんは、正一にまさかの一言を・・・!?!?!?

●学校へ行けなかった僕と9人の友だち 3話 感想●
・・・と言うのが、3話はじめのほうのあらすじ。
その後も正一にいろんなことがおきていて、こういうのを読むと余計に「運が良かったから」・「絵がうまかったから」不登校が直ったので
あって・・・みたいなあの否定的意見は違うんじゃないかなあと思ってしまったかなあ。。
(苦しんでいる人等々からしたら言いたくなる気持ちはわかるしその人にとっては正解なのかもだけど、それは正一にとっての真実でも正解でもないと言うか)
+ こうして読んでみると、やっぱり鳥山明先生に出会って言葉をもらえたのはとても大きな出来事だったとは言え、それだけで魔法にかかったかのように
生まれ変わってサクサク人生進めたわけじゃなくて、その都度手探りで一歩一歩なやみつつ歩んで行ってるんですよね。。
手掛かりはもらえたものの、そこから這い上がったのはやっぱり本人の前に進む少しずつの歩みだったし、周囲の人々とのさらなる出会いもあったし。。うん、手掛かりとしては大きかったけどねえ。。
結婚や恋は1+1が3にも4にもなるイメージだけど、正一が外に出てこうして試行錯誤していくのは1の元本に少しずつ利息が増えていく感じに近いような・・・!?
恋愛や結婚ほど3にも4にもなっていかないものの(でも鳥山明先生とか、その都度の大きな出会いはボーナスタイムに近いかな!?)、
なんか前にツイッターで見かけた
「1.01の法則 1.01を365乗すると=37.8 となり、こつこつ努力すれば、やがて大きな力になります。
0.99の法則 0.99を365乗すると=0.03 逆に、少しずつさぼれば、やがて力がなくなります。」という張り紙を思い出したかなあ。。
もちろん身体や心がつらいときは休んだほうがいいし無理して学校に行く必要はないんだけども、もし外に出れるようになったりやりたいことが
見つかったりしたらこうして日々積み重ねて行けば、方向性さえ合っていれば実りにつながるんじゃないかなあと(違うみたいなら方向転換もありで)。
私実はゲームすごく下手でマリ*カートなんかも(キャラクターは大好きだけど)毎回ビリっけつ、シューティングゲームやRPGゲームなんかも才能なさすぎてきょうだいに呆れられるくらいなのですが、
そんな自分からするとある種 きょうだいが新作RPGが発売されるたびにいちから経験値つみかさねてあれこれ集めて時間かけまくってるのって、
めんどくさくないのかなあ・・・その割にはめっちゃ楽しそうでキラキラしてるし・やたら寝食惜しんで時間つぎ込みたがるし・・・とちょっと不思議な所もあったんですよね。。(私が変人!?w)
だって途中で失敗してけっこうな量がパーになったり、うまくいかなかったり、攻略本でもないと結局はゲーム開発者の思い通りって言うか、
その世界のマイルールみたいなものがあって普通の推理だけじゃこっちはかなわないし、ひたすら暗中模索って感じだし。。。
でも学校生活を経ての適職さがし・社会での居場所を得るまでも似たようなもので、ひとたび楽しい経験値・アイテム集めの勇者の旅に思えれば同じように楽しくて、
今話の正一みたいにパーティーにいいメンバーが現れて触発されて、またひとつ変わっていくことができるのかもなあと、読んでいてふと思ったりも。
なので多分正一のこういう人生記って「運が良かっただけ」と感じるのも仕方ないかもしれないけれど、何にヒントを得てどうなっていったか
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を詳しく知って、その上で自分ならこうなるんじゃないかとか、自分がやってみたらこういう風になるのかもしれないってまず頭の中でイメージを想像させられるからいいのかなあと。。
不登校で悩んでいる子が皆鳥山明先生に出会えて漫画が上手くてなわけがないものの、そういう経験をした正一がそれを自分なりに世に知らしめて誰かを動かしていくのは奇跡のおすそわけ的な観点からもすごいことなんじゃないかなあと。。
人間って何かに躓いた時、その事柄自体よりもそれに連動して「もうこの先何もいいことが起こらないんじゃないか」・「これからも全てうまく行かないんじゃないか」
と潜在的に思ってしまった時に絶望する、と聞いた事があるんですよね。。
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で、そういう疲れてるときって悪いイメージばかりが頭に浮かんで、いいイメージを想像しづらくなってるし、文字だけの本だと余計にじゃなくてこうして漫画な絵でわかりやすくしてあって
「自分だったら**かもしれない」と思えるようになりやすいのっていいなあと。
自分の属性がわかってそれに合う装備をそなえた勇者は強くなれるから、正一の試行錯誤なRPG的ストーリーを読んで、誰かがいい影響を受けて行けたらいいなあ・・・とシンプルに感じるような、そんな好ましいお話でした。
(※まだ続きありますが、そんな風にしみじみ感じましたw)
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