2021-03-03(Wed)
透明なゆりかご 9巻?【ネタバレ・感想】【最終回】沖田×華
★透明なゆりかご/9巻ハツキス64話/ネタバレ・感想/沖田×華/ハツキス32号2021/女性漫画
※BAN回避で、文中にところどころ「 . 」が入ってます。
●透明なゆりかご ハツキス64話・最終回 「命に寄り添う」 あらすじ・ネタバレ●
その後、×華は看護師見習いとして中..絶・に立ち会うアルバイトに慣れはしたものの、逆に自分が冷たい人間になったのではないか、と感じるようになったらしい。。
そしてそれでいて、×華はそんな気持ちと同時に「生まれてこなかった命は 「かわいそう」だとは思っていたが、生まれてきても
辛いだけの人生を送ることだってあるのだから違うのではないか」云々と考えるようになってしまいます。
と言うのも、×華は小学校4年生のころに転校してきた、かつての級友:桜田ユミちゃんのことを思い出したら、そんなふうに感じはじめてしまったみたい。。
で、、そのユミちゃんはというととっても可愛い女の子だったのだけれど、むずかしい家庭環境なのでした。
だからユミちゃんは、ある日×華の目の前で投身.自.殺..しようとしたりも・・・!
「私今から飛ぶから 見ててくれる? だっていつもお母さんが 「いなくなれいなくなれ」って言ってくるから
ため息つきながら「産まなきゃよかった」って 「お金がなかったから しかたなかった」って毎日のように言うから
だから早くいなくなったほうがいいんだけど 一人じゃ怖いから ×華ちゃんがいる今なら できるかもしれない・・・」
となると×華は、青ざめつつもユミちゃんに・・・!?!?!?^^;;;;
●透明なゆりかご ハツキス64話 感想●
今話は、産まれてくることのできなかった子供が、かわいそうなのか・そうじゃないのか。。。
そこに、ユミちゃんの人生・×華自体の紆余曲折の人生も合わせて、実際どうなのかが・その難問へのこたえが先生目線描かれてました。
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それぞれの人生、かなりなUPダウンがあったものの、、通しでこの作品振り返ってみても、生きることの意味やむずかしさ・尊さ等々印象的に描けていたような・・・?
なんて言うか、、、「もう生きてるのヤだ・人間なんて」って負の部分を表現するだけならだれでもできると思うんですが、
かと言って辛い状況の登場人物や読者に「生きていればなんとかなるさ」って言うだけじゃーそれが最終的にはシンプルには真理
かもしれなくても当事者はそれどころじゃないし、そりゃーそっちはそう言える状況であって真っ只中じゃないからそう表現できるんでしょ、とかに
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なってしまうかもしれないわけで、相手や読み手の心を動かしたり・何かを程よく問題提起したり・考えさせることは難しい。。
かと言って作り手的に何か伝えたいことがあるなら丸くおさまったり・やたら設定が控えめになったり・王道パターンやキレイごとで済ませたりせず、
独特に発信していったほうがいいわけで・・・この一本は、そこが非常に突き抜けてたかなあ。。
既視感が無いって言うか、容赦ない現実やその中で得たプラスの感情両方描きながらも、作風はどこか淡々としてて読みやすかったし。。
個人的には、脳内漫画史に残る一本でしたね~・・・。
▼今話掲載号。表紙・巻頭カラーでした☆(サンプルボタンを押すと冒頭数ページ無料立ち読みできます。)
◆沖田×華先生作品ネタバレ感想記事 ギリギリムスメ・はざまのコドモ~息子は知的ボーダーで発達障害児~・お別れホスピタル・透明なゆりかご
沖田先生がどういう経緯でこの一本を描くようになったか、その辺の人間関係等々も描かれていた、節目なファン必見回でした。