2022-02-19(Sat)
【2】中国・狂気の虐殺史〜殺戮の大地〜 【ネタバレ・感想】【圧政下での庶民は地獄】
2★中国・狂気の虐殺史~殺戮の大地~/ネタバレ・感想・あらすじ/北上祐帆/ストーリーな女たち/女性漫画・レディースコミック
(ネタバレ・あらすじ続き)
そのうえ、毛沢東は畑仕事よりも優先して村に大きな建物をいくつも作れ、と命令し・・・
桂花は妊婦であるにもかかわらず、 見張り役の春英になじられまくりながら重労働せざるを得ない羽目に。。
さらにはこの建物は村民が全員住んで同じ食べ物を食べろ、家も田畑も私有財産は全部お国が没収・・・というとんでもない事態になってしまいます。。
そのうえ悲劇はまだまだ続き、春英が人民公社の生産小隊リーダーになり、反抗するものは労働改造所に送る、
家族は男女・年齢層により別れてバラバラにされて、働き具合によって食料等々の配分が決まる・・・という徹底管理の地獄状態。。
プラス、、春英は桂花を追い詰めておいてフラフラしていたら「妊婦だから甘えていいというのはブルジョア思想だ、労働点数を下げてやる!」と怒鳴りながら折檻してくるのでした。
となると桂花は忘れ形見のお腹の子だけはと必死に身を守り、、なんとかその後出産。。
だけど毛沢東の人災はさらに続き、穀物を食べる害鳥だとスズメ撲滅キャンペーンをうちだし国民たちに”特殊な方法^^;;;;;;;;;”で大量にしなせたものの、、
結果絶滅寸前=天敵がいなくなったイナゴや害虫が大発生したり、、その後農業を無視のある方法を打ち出したりもするのでした。。
さらに(何度目だ^^;;)、、桂花は無事に娘を産めたのに、、、4日目からは住む場所を切り離され、子供におちちを届けに行ったら、、、
そこは地獄のような状態で・・・でもこれは序盤で、中国農村の本当の悲劇はここから始まり・・・!?!?!?^^;;
1●中国・狂気の虐殺史~殺戮の大地~ 感想●
日本史選択で世界史やってなかったし近代史よりもどっちかというと昔の歴史の方が好きだったから、、文革ってなんとなくの
イメージやちょいちょいっとした情報でしか知らなくて、でもまだあの大虐殺から50年ちかくしかたってないのに、最近やたら毛沢東がもちあげられててヤバイ、
日本の書店にも書物が並んでたりする、文革で虐殺された人数は諸説あるけど~2千万人(書物内では1千万人 / ちなみに東京の最近の人口は1400万人程度)
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とも言われているのに・・・なんて話を小耳にはさみ、一応読んでみたらすごかった^^;;。
これでよく国が完全に滅びなかったな、、それもあまたの人民の血肉を喰らったからだろうな(比喩以外にも、ほんとにそういう展開もあったらしい)としみじみ、、、、、、ゾゾゾ。
しかしこのお話のいいところは、悲惨・悲劇で女性や庶民が悲しい目にあってるだけじゃなくて、そのなかでも生き抜こうとする
力、生命力をふりしぼってる姿を描いているところですかね。。
(普通だったらメンタル即折れて、もう立ち直れなさそうだけども。。)
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”この国では賢く要領よくやらないと生きていけない”・”喜んだらいい!罪悪感など持っちゃだめだ”という文言があって、
これだけ絶望に次々とぶちあたりながらも這い上がり命の灯を保とうとする姿は圧巻というか。。
単純に戦争はよくないとか言うよりも、こういう悪魔のような肉食的な人々がいまも一定数いるんだろうし、、
日本も平和って言ってもまだ戦争終わってから100年も経ってないのだから、、こころもちとして自衛も忘れちゃいけないんだな・・・と痛感した一本でした。。
この本じゃないけども、人.肉食といえばあのエプなんちゃら「島」の話題って、結局どうなったんでしょうね。
出回ってる画像は本物じゃないものもあるらしいけど、黒幕の生き残ってるほうの女性の裁判とか、、その他・・・なにがどこまでほんとにあったのか、
どれはなかったのかとか、全部明らかになったりはしないんですかね~。
【3】に続きます。。。
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