2023-09-29(Fri)
零れるよるに 1巻2話【ネタバレ感想あらすじ】【透明な虐待児】
★零れるよるに/1巻2話/ネタバレ・あらすじ・感想/有賀リエ/Kiss/少女漫画・女性漫画
●零れるよるに 2話 ネタバレ・あらすじ●
児童養護施設にひきとられてから数年後のある日、お母さんは面会に来てくれるはずだったのに「また」すっぽかし、、
よるは「この日じゃないとダメ」と言われてたから学校を休んで迄待ってたのに複雑そう。。
と言うのも、、施設に入ってから半年でようやく母が面会に来てくれたものの、、そのあと・・・面会日が決まるたびに よるが今度こそ来てくれますようにと祈ってもすっぽかされるのが常態化。。
かくしてよるは、母親にとって「大事な用事」になれない自分に泣き続けていたものの、高校生になった今は約束を破られても涙は流さないものの、そのたびに自分の何かが削られてる気はしてるみたいです。。
だからか、そんなよる癒しは俊敏な天雀が部活で棒高跳びをする様子を見ることで・・・、、天雀が飛ぶのを見ると心が軽くなるんだそう。。
でも天雀はあと一年半で卒業・施設を出なきゃいけない日に備えまくっていて、バイトして自立資金をためたり計画性バッチリ。。
だからまだ現実を見たくないよるは、天雀にバイトを勧められても・いくら家族みたいなもんだからって俺とばっかいようとするから心配と言われても、「最近自立の話ばっかりだね!」などと不機嫌になってしまうのでした。。
まあ、、よるの立場からしてみると施設に入所した日に「新しい家」「新しい家族」と言われたのに、18になった途端戻れなくなる家と家族ってあるんだろうか・・・
天雀は現実を見てどんどん前に進んでいくけど 私は施設を出たあとの自分の未来が全然思い浮かばない、と心が硬直してるかのよう。
かたや天雀は部活に学校にバイトと大忙しで、やっと40万円貯金できたけれど、来年はインターハイの準備を優先したいから、今年中に稼げるだけ稼いで
卒業までに100万ためたい、と着々な感じです。。
たださしものよるも天雀の「俺とばっかいようとする」という指摘は効いたみたいで、学校の子にカラオケに誘われると初参加したりも。。
しかしながら、、よるはスマホを持っていないから話の流れに困ったり、高校からは施設に住んでるというのがだんだん怖くなってきて
はぐらかしてふつうの家庭かのような会話をしてみたりと、居心地は微妙みたいです。。
だからか、、、、、、、、、、、、、、、、そもそもそのカラオケをみんなにおごってくれた市議会議員の息子:伊集院くんはよるに目をつけ、帰路ドラッグストアに連れて行くのでした。。
で、、伊集院くんが何をしたかと言うと、、何も説明せずよるにカバンを開けるよう要求し、すぐさま商品をズボッ。。。
となるとよるは反発したものの、店員にみつかると伊集院くんはひとりだけ逃亡してしまい・・・!?!?!?^^;;;;;;;;;;;;;
●零れるよるに 2話 感想●
ただでさえビッミョーなよるの心境に、過度なストレスを与える新キャラ:伊集院くん登場か・・・!?!?と思ったら。。
うわーーーーーーーーーー、、いろいろあってやっとよるの嫌疑が晴れたのに、もともとの天雀の怒りに火が付いたら手足で出ちゃう癖が出た、、、、店の備品蹴り飛ばしてる~~~~~~~~!!しかもかなり激しい!!!!!!!!!!!!
一発でそれ以降はかなり我慢してたけども、、、これは・・・先が思いやられる。。怒りをヒャッハーしながら蹴ってるっていうより、
もう禁断症状みたいな表情で自分をおさえこんで我慢してる姿が、余計にこれからの難しさを想像させるわ。。
小鳥遊さんの「厳しいことを言うけど あなたたちは「普通の子」以上にいい子でいないといけないの 世の中には「施設の子」と言うだけで
最初から「普通の子」として見ない人がいるの そんなのあなたたちのせいじゃないのにね ごめんね・・・ でも・・・・・・
あなたたちがこれから出ていく世間は そういう所なの」と言う言葉が染みる。。このお話、よるの母や天雀の父はかなり問題ありそうだが、、
小鳥遊さんがマトモというか真摯な人だからそこが希望かな・・・ただしその「梯子」のような存在も、18になったら疎遠になるという・・・。。。
かたや、伊集院くんは伊集院くんで、、親はいるけど、罵られたり暴力はうけないけども、よると同じ一種の虐待児だったみたい。。
だからよるに自分と通じる空気を感じて、、、ああいう真似したみたい。。
にしても、、よるがそう打ち明けて謝ってきた彼の目を見て「あ こういう目をした子 いっぱい知ってる 伊集院くんはもしかしたら
家の中で捨てられた子なのかもしれない」と察しちゃうあたり、、二重にほろ苦い。。(本来そんなトラブルに巻き込んできた相手をむかつく!
とかしないである意味冷静に分析できちゃうあたりと、見てきた経験が多すぎるからどうしてもそういう「こういう目」への既視感がよぎってしまうあたりと)
あと、、毒親のもとにいた子って子供らしく感情表現したり・年相応に無邪気にすごすことを制限されていて、発散しきれなかったギャップが
大人になってからひずみをうんで苦しむらしいけども、、よると天雀はひどい親の元から逃れても 結局年齢相応よりも「いい子」で
いなきゃいけない・枷をしょってるのが見てて辛い(まあ備品蹴ったりはダメだけど、ちゃんと確認せずよるを犯人扱いしたらば、
他の家族でも店員につめよったり抗議したりはふつーにあるよね)。。
天雀は天雀で「キレると化け物になった父親」と同じようにはなりたくないと思っているのに、自分がわけわかんなくなる時があるらしい。。
背中一面のやけど等々をやらかしてきた父と似てるところに直面するたび、自分がそのモンスターの息子である現実を痛感するだろうし、
普段無意識で脳内を占めているものが「高校生らしいたのしいこと」・「学校生活」・「友人関係」とかじゃなくてそういう負の歴史みたいなもの・
加虐された過去だったりしそうで、、目の前にいないにもかかわらずいるかのように苦しみ続けなきゃいけないの、ほんとこわいなーと思ってしまいました。。
◆有賀リエ先生作品ネタバレ感想記事一覧 零れるよるに・パーフェクトワールド・オールトの雲から
子どもたちはいろいろ考えさせられてるのに、やらかした親側はな~んにも考えてないんだろうな・・・その考えの深さ、全然違うんだろうな・・・と思うと、余計切ない。。
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